この記事は、僕が新卒入社から1年後にリクルートエージェントを使って転職した実体験をもとに書いています。17年前の話なんですが、転職エージェントの仕組みや「仕事しながらの転職活動」のリアルは、今も変わらない部分が多いと思います。これから転職を考えている方、特に若手で経験が浅い方の参考になれば嬉しいです。
この記事の内容
新卒1年で転職を決意した理由
僕が転職を決意したのは、新卒で入社してちょうど1年が経った頃でした。今から17年前の話です。
当時は「石の上にも三年」という考え方が根強く、1年で辞めることに対して周囲から厳しい目を向けられた時代です。それでも転職を決めたのは、このまま同じ環境にいても自分の成長が見込めないと感じたからでした。
迷った末に登録したのが、リクルートエージェント。業界最大手という安心感と、「とにかく求人数が多い」という評判が決め手でした。
- 新卒入社から約1年(社会人経験ほぼなし)
- 特別なスキルや資格は持っていなかった
- 「とにかく環境を変えたい」という気持ちが強かった
リクルートエージェントの提案力 - 100社以上の紹介
リクルートエージェントに登録して驚いたのは、その提案力の高さです。
担当のキャリアアドバイザーとの面談後、次々と求人が紹介されました。最終的に紹介された企業は100社以上。正直、こんなに来るとは思っていませんでした。
提案力という点では、リクルートエージェントは圧倒的でした。求人データベースの規模が桁違いなので、さまざまな業界・職種の選択肢を見せてもらえます。「自分では探せなかった企業」との出会いがあったのは、大手エージェントならではのメリットです。
良かった点
- 求人の量が圧倒的 - 選択肢が多いので視野が広がる
- 非公開求人が豊富 - 一般の転職サイトには載っていない求人も多数
- 面接日程の調整を代行 - 忙しい中でもスケジュール管理を任せられた
- 年収交渉もサポート - 自分では言いにくいことも代わりに交渉してくれた
求めている職種と違う紹介が来る問題
ただし、リクルートエージェントの利用で困ったこともありました。
それは、自分が求めている職種とは違う求人が紹介されることです。
例えば、IT系の職種を希望していたのに、営業職や全く異なる業界の求人が混ざっていたりしました。100社以上紹介されるということは、裏を返せば「数で勝負している」面もあるということです。
求めていない職種の紹介に応じて面接に行ったものの、話を聞いてみると「やっぱり違う」ということが何度かありました。仕事終わりに面接に行っているので、この無駄足のダメージは想像以上に大きいです。
対策として、紹介された求人を全て受けるのではなく、自分の軸に合わないものはハッキリ断ることが重要です。エージェントに遠慮する必要はありません。
新卒1年の職歴で面接に挑んだ現実
転職活動で最も苦労したのは、面接でした。
新卒入社から1年しか経っていないので、当然ながら職歴が薄い。面接で「これまでの実績は?」「どんなスキルを身につけましたか?」と聞かれても、正直に答えられることが少なかったのです。
面接で苦しんだポイント
- 「なぜ1年で辞めたのか」を必ず聞かれる - ネガティブに聞こえない回答を用意する必要がある
- 実績を語れない - 1年では目に見える成果がほとんどない
- 「またすぐ辞めるのでは」という懸念 - 企業側の不安を払拭できる説得力が必要
- 他の候補者との経験差 - 中途採用では即戦力が求められるため不利
結果として、落ちることが多かったというのが正直なところです。書類は通っても面接で落ちる、ということを何度も経験しました。
ただ、これは「ダメだった」というだけではなく、面接を重ねるごとに受け答えが上達したのも事実です。最初は緊張で頭が真っ白になっていましたが、10社目くらいからは落ち着いて話せるようになりました。
仕事しながらの転職活動は体力と気力の勝負
当時の僕は、在職中に転職活動をしていました。これが本当にきつかった。
在職中の転職活動のリアル
日中は通常通り仕事をして、仕事が終わった後に面接に行くという生活。面接は夕方から夜にかけて設定してもらうことが多かったのですが、それでも体力的にも精神的にもかなり消耗しました。
- 短期集中でやるべき - ダラダラ続けると気力・体力が持たない
- 面接は週2〜3回が限界 - それ以上は仕事に支障が出る
- 有給休暇は戦略的に使う - 最終面接など重要な場面に取っておく
- 「いつまでに決める」と期限を設定する - ゴールがないとモチベーションが続かない
辞めてから転職活動をするという選択肢もありますが、収入が途絶えるリスクを考えると、できれば在職中に次を決めるのが理想です。ただし、それには「短期集中」の覚悟が必要です。
年齢別・転職エージェントの使い分け戦略
17年の社会人経験を経た今、振り返って言えることがあります。それは、転職エージェントは年齢やキャリアステージによって使い分けるべきということです。
20代〜32歳まで: IT特化・業界特化エージェントがおすすめ
若いうちは、GreenやレバテックキャリアなどのIT・Web業界に特化したエージェントを使うのがおすすめです。
- 理由1: 若手はポテンシャル採用されやすく、業界を絞って専門性を高めた方が有利
- 理由2: 特化型エージェントは業界の事情に詳しく、的確なアドバイスがもらえる
- 理由3: ベンチャーやスタートアップとの接点が多く、急成長企業に出会いやすい
| サービス | 特徴 | おすすめの年齢層 |
|---|---|---|
| Green | IT・Web業界特化、カジュアル面談が多い | 20代〜30代前半 |
| レバテックキャリア | エンジニア特化、技術に強いアドバイザー | 20代〜30代 |
| Wantedly | ビジョンマッチ重視、スタートアップに強い | 20代〜30代前半 |
| マイナビエージェント | 第二新卒・若手に手厚いサポート | 20代 |
33〜35歳以降: 大手総合エージェントが有効
一方、33〜35歳以降のミドル層になると、大手エージェントの強みが活きてきます。
- 理由1: ある程度の経験・実績があるので、面接で語れる材料が豊富
- 理由2: 大手エージェントは管理職・マネージャー候補の求人が多い
- 理由3: 年収交渉力が強く、キャリアアップに直結しやすい
| サービス | 特徴 | おすすめの年齢層 |
|---|---|---|
| リクルートエージェント | 求人数No.1、幅広い業界をカバー | 全年齢(特に30代以降) |
| doda | 転職サイト+エージェント一体型 | 30代〜40代 |
| ビズリーチ | ハイクラス特化、スカウト型 | 30代〜50代 |
| JACリクルートメント | 外資系・管理職に強い | 35歳以降 |
大手エージェントの構造的な特徴と注意点
ここで、大手転職エージェントの仕組みについて、利用者視点で知っておくべきことをお伝えします。
紹介料ビジネスの構造を理解しよう
転職エージェントは、転職が成立した際に企業から紹介料(年収の30〜35%が相場)を受け取るビジネスモデルです。つまり、年収500万円の人材が転職すると、エージェントには150万円以上の報酬が入ります。
この構造を理解すると、以下のことが見えてきます。
- 紹介料が高い = 資本力のある企業に偏りやすい - 大企業や有名企業が中心になりがち
- ベンチャーやスタートアップとは出会いにくい - 紹介料を払える余裕がない企業は登録していない
- 急成長中の面白い企業を見逃す可能性 - まだ知名度が低い「隠れた優良企業」は大手に登録していないことが多い
だからこそ、大手エージェントだけに頼るのではなく、特化型エージェントやダイレクトリクルーティングサービスも併用するのが賢い戦略です。
「数打てば当たる」には要注意
100社以上紹介してもらった経験から言えるのは、数が多いことが必ずしも良いわけではないということ。
エージェントは「紹介数」や「面接設定数」がKPIになっていることが多いため、マッチ度が低くても紹介してくることがあります。自分の軸をしっかり持ち、合わないものは断る勇気を持ちましょう。
まとめ - 転職活動で本当に大切なこと
17年前の転職経験を振り返って、今でも変わらない大切なことをまとめます。
- 短期集中で取り組む - 仕事しながらの長期戦は心身を削る
- エージェントの提案を全て受けない - 自分の軸に合わないものは断る
- 年齢に合ったエージェントを選ぶ - 若手は特化型、ミドル以降は大手
- 面接は場数が大事 - 最初は落ちても、回を重ねるごとに上達する
- 職歴が少ないなら「ポテンシャル」で勝負 - 学ぶ意欲と成長意欲をアピール
- 複数のエージェントを併用する - 1社だけでは見えない求人がある
転職は人生の大きな決断です。焦る気持ちもわかりますが、「自分に合った環境で働く」ことを最優先にしてください。エージェントは便利なツールですが、最終的に決めるのは自分自身です。
この記事が、これから転職を考えている方の参考になれば嬉しいです。特に新卒1〜3年目で転職を迷っている方、職歴が少なくて不安な方に伝えたいのは、「若さ」は最大の武器だということ。経験がない分、ポテンシャルで見てもらえるチャンスがあります。
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